金を失うと書いて、鉄?

こんにちは。今回は、鉄という漢字についてのお話です。

鉄って丈夫で、古来から利用シーンも多いのに、かねへん(金)に失う、と書くのって、少し不思議じゃないですか?

たしかに「失」という漢字は、手から棒がすり抜ける様子を表したもの、とも言われます。
しかし実は「鉄」は「鐵」の略字体で、「てつ」という読み方の都合で「失」という漢字を使って作られた、という説があります。金を失うわけではなさそうです。

では、「鐵」とはどういう成り立ちなのでしょうか?面白いと感じた二つの説をご紹介します。

まず、金へんの右側は、「漆」の意味があるという説があります。漆のように赤く変化する金属、という意味なのでしょう。赤という色を漆で表現するって、素敵な感覚だなあと感じます。

もう一つ、右側は「くろがね」の意味があるという説があります。輝きは鈍いけれど、強くて、黒く変化することからそう呼ばれたようです。

こう見ると、人々が金属を、色で識別して名付けていたことが伺えます。また、同じ鉄でも、色の変化は一定ではなかったことも分かります。今では金属は化学的な観点で識別し、条件によって色の変化をコントロールしています。

漢字一文字から、その歴史や見方の変化が垣間見えて、面白いと感じました。

文章エマ

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